<<あー、キちゃってますね、こりゃ。
えーと、とりあえず手短に今日の行動を。
朝方、階下に人の気配。母がこっちの家に来ているのである。また寝る。
んで起きたらもう昼。暑い暑い。母と一緒に家を出て三ノ宮へ。
「正家」でそば食って別れる。これからまた病院へ見舞だそうな。
んで俺は星電社で病室用のラジカセと兄に頼まれたPHSの外部アンテナと
母に頼まれたクーラーの下見。シンシン堂で人工生命の本を立ち読み
(人工生命がらみで「マスダ古書店」に書き込んでるから見てね)。
Mr.Jacketのテクノコーナーを見て毒気に当てられたりとかしつつ、
バージンメガストアへ。で、
ピストルズの再結成ライブのCD発見。
他のレコ屋にはなかったからバージンメガストアだけの特権か?
ま、とりあえず、試聴してみる。1曲目は「Body」。
イントロの後カウントが入ってライドンが歌いだしたら、背中に寒イボが。
うあああああ。
判った。許す。もー何やっても許す。俺が悪かった。
というわけでどんどんレジにもっていってどんどん買ってしまった。
聴きながら(2回目)これ書いてます。
なんで俺はピストルズが(というか、ライドンが)好きなのか?
その原因は、幼少時の刷り込みにある(アヒルか、俺は)。
77年か78年頃、当時中学生だった兄が「Never Mind The Bollock」を
買って来たのである。当然というかなんというか、
毎日のように家中にライドンの最低クサレ声が充満することになった。
小学校低学年だった俺がこーいうものを嫌いになるはずが無いのであって、
「ピストルズ=パンク」「パンク=ライドン」「ライドン=いい人」という
恐ろしい刷り込みが成立してしまったのである。
20年近く経った今でも、ライドンといわれて思い浮かぶイメージは
「正直者」「親孝行」「純情者」「正義漢」「理想の男性」とか、そんな感じ。
「パンクが親孝行でどーするんだよオイ」とかいう奴がいるかもしれぬが、
いい人のどこが悪い。
ちょっと前に出ろコラてめえ。
「Never Mind The Bollock」のCDを買ったのは、実は去年のことである。
P.I.L.のアルバムは大体持ってたのだが、なぜかピストルズには手が出なかった。
幼少のみぎりのイメージが壊れるのが怖かったのかもしれん。
んが、買って聴いてみたら、やっぱり清く正しく美しいのだよ、これが。
小学生の頃に発音だけなぞって真似していたおかげで、
ほとんど全曲「歌える」ので笑ってしまった。
「そうか、『ぶら〜〜ぶら〜〜』ってのは『PROBLEM』だったのか」とかね。
さて、再結成ライブのCD。最初の何曲かでは今イチ声の出てないライドンだが、
「デブの40男が帰ってきたぜ」てなMCの入る辺りからテンション上昇。
「GOD SAVE THE QUEEN」は一緒に歌ってしまうし、アンコールの
「ANARCHY IN THE UK」では鼻水が出てしまう俺。くくくくく。馬鹿。
当然大真面目な「その他」のメンバーはもちろん、「もしかすると本気か?」と
いうくらいライドンも熱心。とりあえず知らん人にも薦められます。
とはいえ、やっぱり俺としては「この後」のライドンに興味がいってしまうなあ。
ま、再結成ピストルズが首尾よくパンクを終結させることを祈ろう。
もうそれ以上
あなたは何も言わないで
もうそれ以上
あなたは何も喋らないで
もうそれ以上
あなたは何も食わないで
あなたはただ単に
そこに立っていればいいんだ
もういいんだ
もういいんだ
もういいんだ
もういいんだ
(町田町蔵「タイル」)
本日聴いたCD...は、いいか。