<<外は寒かった...
何やら右肩先がサムかったのはそのような訳であったかなどと言いつつ
寝たり起きたりまた寝たり。あたりの空気も弛緩し切っているぞ。
昼前に何やらゴーカ版のメシを頂き、またとろとろ寝込む。
夕方、帰り支度をして皆と駅へ向かう。道々アナタと話しながら歩く。
もっと話しておきたいことがあった筈なのに、会うといつもユルんでしまう。
駅で肩などポンポンしてから別れた。
次の乗り換え駅でまたサヨウナラをやると一人きりになった。
駅前の商店街をぐるりと1周しながら、少しミジメな気分になる。
真夜中まで時間を潰さねばならない。とりあえずカマクラへ行ってみる。
カマクラ。もう7時なので大抵の店は閉まっている。
小町通りをぐるっと歩いたあと駅の反対側に出て西へ。由比ヶ浜から海を見る。
淡路島が無い夜の海。ドライブインの前に放り出されたウェットスーツ。
長谷観音の南側を極楽寺まで暗い路地伝いに歩く。頭上に満月に近い月。
珍しく感情的になっている。
江ノ電極楽寺駅で藤沢までのキップを買う。280円。
ベンチに腰掛けて自販で買った毎日新聞を読んでると足が冷たくて堪らない。
だいぶん待って、やって来た藤沢行きに乗り込む。
車中でハナクソを採取すると異常に巨大なものが出て来た。
藤沢、夜の9時。JRの時刻表で大垣列車の時間を見たら載っていない。
ツーことはここには停らない訳だから、東西どちらかに移動せねばならん。
ちょっと考えてから大船まで戻ることに決定。
大船のホームでまた時刻表を見る。「快速大垣行き 小田原まで全席指定」?
しばらく乗らない内にコソクな策を弄しているなJR...いや、マジでヤバいか。
18キップでは指定席には座れないから、小田原まで指定券と乗車券を買うか
今のうちに小田原まで普通に移動しておくか。いずれにせよ予定外の出費也。
小田原なんかで夜を明かす羽目になったらシヌな、この健康状態だと...
ギブアップして東京へ戻りたくなった。
小田原まで移動し、ホームの駅員に18キップで乗れることを確認してから
乗り越し精算をして市街に出る。小田原城の森は見えても城が何処かわからない。
街をぐるりと半周した辺りで完全に方向感覚を失った。
どこかよくわからない寝静まった街角からデンワして、少し話をする...
立ち止まると足が冷えてくるので切る。ようやく心が落ち着いた。
駅前までなんとか戻ったらまだ11時。もう一度街を一周して戻る。12時。
ホーム上でさっき買ったオニギリを食っていると熱海行き最終が来た。
寒さに負けて乗り込んでから、これが大垣行に追い越されたらアウトだと気付く。
うー、いちいち事態をヤヤコシくしている。わざわざ。
熱海に着いて時刻表を確認する。ほっ、追い越されてない。
ホーム地下の通路で1時過ぎの電車を待つ。小さな歩幅でゆっくり歩き回ったり、
自販の側に立ってわずかな暖を取ったり。同じように電車待ちをする者が数人。
何両もの貨物列車をホームでやり過ごしてから、やって来た大垣行きに乗り込む。
デッキにも乗客がいるので通路に立つ。なにしろ車内は暖かいから嬉しい。
真横の席で大音量でヘッドホンステレオ聞きつつヒトリゴト言いつつ書きものを
するトッちゃんボーヤ。隣の席に荷物を置いているので肩を叩いて尋ねてみる。
よし、座れた座れた。席取ってもらったようなもんだな、みんな立ってるのに。
今までのポンコツじゃなく新造車両で、シートが新幹線の普通席並みになってる。
あー、ラクじゃラクじゃ。...ぐー。