（起床＝１０時半）
育児教室に出席する夢を見た。
小学校の理科室のような薄暗い部屋の
黒いテーブルの上に便のついたオムツが並んでいて
生徒たちはそれを一人ひとつづつポリ袋に入れて
次の講義の行われる教室に向かった
私に残されたのは「ドラム＝マガジン」だった
ヴィニ＝カリウタのインタヴユー記事の中央部に
浸み込んだ液体に手を触れないよう注意しながら
私は雑誌をそっと畳んだ（ポリ袋に入らない）
それから君を抱く夢を見た
胸から上腕部にかけて満たされない感覚が残った
目覚めてからベッドの上で半迦座を組み
フトンの上に頭をついて考えた
時々私は
私が死んでも誰も気付かないのではないかと思う。
（歯磨と洗顔の後、髪をとかしながら）
失速しているのは他人を軽蔑するチャンスが減っているせいだ。
（部屋に放り出してあるジーンズを履く）
ひとつの事が起きて、
そこに内在する原因があることを確信する。
...不健康の確かな兆候。
（大阪の家から電話。４時に弁天町で待ち合わせした）
忘れていた。もう行かなくてはならない。
（過剰な親切...）
ＪＲに乗って大阪に向かっている
（...いま私はカッコの内と外を故意に間違えた。
誰かこんなことを気にするだろうか？私はしない。）
（前段の文章は塩屋駅までの途上に思いついた。
ＪＲの車中でボールペンをとりだしてメモし、
いま家に帰ってキーボードから入力している。
当り前の事だが、意味はどんどん希薄になる。）
（メモを書きつけたフリーペーパーをカバンにしまいつつ、）
メモ用紙とボールペンがある限り俺は不滅だ。
もうひとつ、「原因」と「結果」に対する感想。
たいていの場合、偶然二つのことが同時に起きたに過ぎない。
（ＪＲ大阪。２０分ほど余裕があるので阪急の方へ歩く）
タイピンマイクを買わねばならない、コンタクトマイクならなお良い。
兄にもらったマイクロカセットレコーダーには外部マイク端子がある。
（ビッグマンの前を通過）
ハンディカムの宣伝ブースができている。
うろうろしていれば誰か知り合いに出くわすことだってあるのだ。
（大阪駅まで戻り、環状線で弁天町へ。アトリウム、フリーマーケット）
私の機械然とした所作は一部で有名だ。
私の音を立てない歩き方は一部で有名だ。
私はさっきから有名なボブ＝マーリイの歌を歌っている。
（母、父、兄と出会う。車に乗って南港のタワー内の中華料理屋へ。４７階）
足元までガラス張りなので、高所恐怖症の私は少し不安である。
恐怖の余りここから飛び降りる自分の姿を想像し、
その想像とフェティシズムという単語が頭の中で結合する。
（新大阪から帰る兄と地下鉄御堂筋線本町駅で別れ、無人のビジネス街を歩く）
綿業倶楽部のビルはやはり格好良いと思う。
今夜の月はキレイであった。１０時帰宅。
本日聴いたＣＤ：
高橋幸宏 "A Day in The Next Life"
はちみつぱい "センチメンタル通り"
Michael Franks "Abandoned Garden"
Leonard Cohen "Songs of Leonard Cohen"
友部正人 "大阪へやってきた"