<<虚脱症状。
某線某駅から東海道線の某駅まで出て、平塚行の列車に乗り込む。
平塚から湘南ライナーたら言う快速に乗り換えて小田原へ、国府津駅の
アナウンスでは既に上り最終列車は出て、と言うことはもう戻れないなあ等と。
小田原着は0時45分くらい、いったん改札を出て駅前の電話ボックスで
カードを買ってデンワしてみたが出ず、目の届く範囲にコンビニも無し。
猫が1匹タクシーの列をすり抜けて駅構内へ入っていき、俺は改札経由で
(18キップにハンコ押して貰わねばならぬ)もう一度駅に入り便所で放尿。
名古屋で切り離される8号車の位置で待っていたら列に割り込んで俺の隣に
立った男が聞こえよがしに何やら豆知識をブツブツ、電車が結構空いておるのは
後続する臨時列車のせいであろうと思いつつ最前列右端の座席へ、ブツブツ男は
左後方に座って隣の旅行カバンのおばはんに自己を回陳(長距離運転手云々)。
俺の隣には鳥の巣頭とド派手なネクタイの猿面中年男、明らかにうさんくさい。
切れ切れに、とは言え疲労のせいで夢も見ること無く睡眠を取り、三島、静岡は
どうやらこうやら記憶に残る程度。缶ジュース、ブリックパックのジュース、
ドラ焼のようなもの、小田原駅で買ったチョコレート菓子。
浜松で後から追いかけてきた臨時の大垣行と連絡。ホームの向こう側にも
同じようにうさん臭く疲労した人々がタテに並んでこちらを観察している。
閉じ込められたまま5時間をやり過ごすこと、極めて日常の生活にも近い。
豊橋でまた並列する大垣行、空が深い青になり既に夜は明け初めている。
君はもう寝ておるよな?
徹夜明けはいつも何やら日の光を拝むのが申し訳無いような、それにしても
こんな事ででも無ければ朝日を見る機会なんぞ無いのじゃがね。過去に例えば
大学映研のオールナイト、マタンゴだの爆裂都市だの見て帰りの阪急京都線とか...
隣の鳥の巣男は東刈谷とかいう駅で降りて、そのあと通路にはオバはんが多数。
名古屋から前方車両のデッキに立っていたらアバラ骨に激痛。
色々なものに呪いをかけながら早く大垣へ着くことを祈った。